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Kotlin Fest 2019 で Deep Dive into Kotlin DSL という発表をした

Kotlin Fest 2019 - connpass

「Kotlinを愛でる」をビジョンに、Kotlinに関する知見の共有と、Kotlinファンの交流の場を提供する技術カンファレンスです。

というカンファレンスで、45分枠「Deep Dive into Kotlin DSL」を英語でやりました。

speakerdeck.com

内容

  • DSL の基礎知識
  • Kotlin DSL を記述する上での言語仕様、機能の紹介
  • DSL を開発する上での Tips

Kotlin DSL 自体は別に特別な機能でもなんでもないので、 Deep Dive とは・・・って感じなんですが、DSL の発表になってもそれはまた主旨が違うので、「Kotlin らしさを維持した DSL とはどうやっていくか」みたいな点を出来る限り意識しました。

suspend は取り上げませんでした。継続における中断以外に suspend を使うべきか否かという話が DSL どうこう以前の論点として未だに残っていると思っているからです。*1

所感

英語でやってよかった、というのが今の心境です。日本語だと多分後悔とか色々あったんじゃないかなと思ってます。

英語でやると決めた当時、対外的に多くの成果物(e.g. 発表、記事)をアウトプットしてる人と とある縁で関わりがあり、そのモチベーションの一端を聞き、それだけでも自分にはない軸で行動に移してる点に一種の尊敬を覚えました。その流れで「俺は何か自分の成果物を外に出しているだろうか、頑張っているだろうか」ってところでちょっと思う節があり、「英語でやってみた方が自分のためになる」と信じてやってみることにしました。

追記: 「英語でやってみた方が自分のためになる」というのがなかなか突飛だったのでその説明を。英語でのコミュニケーション自体にはかなり抵抗が減っていたのですが、見知らぬ多くの日本人の前で英語を話すことについて恐怖を感じてました。*2そのため、あえて日本人の前で英語登壇をやることが自信になるんじゃないか、と思った次第です。海外のミートアップでの登壇は勿論したいですね。

なんだかんだ発表後は楽しさが残ったので、自分のためになるかは今後分かるとして、今は良かったという感じです。

英語での登壇

CfP へ応募した proposal の内容は KotlinFest 2019 CfP に応募した - おでーぶでおでーぶ から辿れるんですが、 英語発表でもいい という備考を(見栄で)残していたところ、accept と同時に「可能なら英語でやって欲しい」という旨の連絡が来た*3こと、それと少し上に書いた「英語でやってみた方が自分のためになる」という考えの元に英語でやることにしました。

今までに英語で何か発表をしたか・・・というと、

  • 大学院2年 (4年前) のとき、海外カンファレンスでの発表 20分くらい (スライドも原稿も先生の手直しが入って、ほぼ100%書き換えられたので実質 Text to Speach だった)
  • ここ2年ほどで、身内のコミュニティで10人程度相手に3-5分程度の英語 LT を2-3回

という感じの経験しかなかったです。少なくとも5分以上の英語原稿を書いたことはなかったです。

そんな経験の中で45分の英語発表に不安がなかったかと言われると「あった」と答えるし、45分の発表を(多分)無事に終えた今でも「これからも不安というか思うところは少なからずあるだろう」って思ってます。

ただ、「英語原稿が意味不明で伝わらなかったらどうしよう」「発表時に噛んだりして伝わらなかったらどうしよう」って気持ちよりも「おっしゃ、やってやるぞ」という気持ちの方が強く、かつ日本語だろうが英語だろうが伝えるべき内容は間違いなく同一なので、資料作っていて「これ誰かに発表原稿を見てもらう時間さえあれば別に英語発表だろうが関係ないのでは・・・?」という考えに至りました。*4 もちろん英語原稿を作るの労力はどんなに前向きに考えようと変わらなかったです。

今後も機会があれば時間に関係なく英語でやってみるつもりです。*5

やらかし

日本語への同通を採択時は知らされていなかったので「日本語資料も用意します」と豪語してしまい、有言実行ということで日本語の注釈付きのスライドを用意することにしました。*6

ギリギリ当て終わったので、発表する前に資料リンクをツイートしました。したつもりでした。だがしかし、

はい。ハッシュタグを付け忘れたことに気付いたのは発表終了後です。すみませんでした・・・

雑記

英語が不安っていうよりも、そもそも人前で何かを発表するという行為自体が凄く苦手で、緊張がマッハでした。*7 時々イベントで日本語登壇をしてますが、相手が10人くらいだろうが普通に手が震えるし、手先は冷たくて顔は火照るし、緊張性発汗で跳満です。

なんか CyberAgent のブースで寿司打やって遊んだらコーヒーを貰えることになりました。最近コーヒーにハマっているので、嬉しい。

さいごに

  • 前日にも関わらずシュッと発表原稿の軽い推敲をしてくれた Matthew Vern
  • 発表前の練習(35分)に付き合ってくれて、伝わりにくい表現を指摘・修正してくれた Shohei Kawano
  • Kotlin Fest オーガナイザー、スタッフの皆さん、通訳の皆さん

ありがとうございました!

あ、Have a nice Kotlin! 🍻

*1:ArrowKt みたいに副作用を suspend で表現するという話だとか

*2:発音を間違える、良い発音で喋る・・・これで笑われるような状況だった中学校生活を未だに覚えていて、(信頼をおいていない、おく前の)日本人の前で話すとどう思われるんだろうと不安になったりします。

*3:英語だから採択されたというわけではなく、あくまでも可能なら英語でという話

*4:そもそも日本語だったら意味不明じゃないだとか、噛まないだとか、そういう考え自体が本当に成り立つんだっけ・・・みたいな気持ちになっています

*5:日本にいるなら日本語でやれよっていう考えの人もいることは知ってますが、正直そういう人の意見よりは自己満足の方が優位です。ただ英語ハラスメントは最悪の極みなので、機会に委ねます。

*6:発表者部屋で黙々と日本語の意訳をつけていましたが、そこまで余裕がなかったので口語と文語が入り混じり、文調が迷走している点は大目に見てください。

*7:ちなみにジムはちゃんと行きました。