おでーぶでおでーぶ

いろいろ書く。いろいろ。

VectorDrawableをプレビューするChrome Extensionを作った

弊社では弱いネットワークや容量の小さい端末が普及しているような国にアプリを配布していることもあり、リソースを出来る限りVectorDrawableに置き換えています。

SVGファイルを自動でVectorDrawableに変換し、取り込んで利用しているのですが、今までxmlを見るだけでは以下の問題点がありました。

  • 稀に表示が崩れるものがあり、QA時点で発覚するとデザイナーへの負荷が大きくなる。
  • 色指定が異なることに気付けない。
  • Export名のミスによる上書きに気付けない。

つまり全ては VectorDrawableを読める人が少ない という問題点に帰結します。 いちいち手元に落として一個ずつAndroid Studioでプレビューするのも・・・ということもあり、題の通り Github上でVectorDrawableを見るChrome Extensionを作成しました。

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chrome.google.com

現在、

に対応しています。

ソースコード

MITライセンスで公開しているので、ご自由にどうぞ。

jmatsu/vector-drawable-previewer

Chrome ExtensionのContent ScriptをTypeScriptで書くのは初めてだったので、見苦しい部分もあると思いますがそのときはPRをください。

おまけ

SVGからVector Drawableへの変換やこのツールについて、kyobashi.dex#4 で発表する予定です。

rmp-quipper.connpass.com

Special Thanks

アイコン作成 : @manse

adbがUSB接続端末を認識しないとき、複数起動していたadbプロセスを適当に1個killしたらadbが復活した・・・という備忘録

OpenSTFのために adb tcpip 7xxx とか色々をガンガン叩いたあと、USBデバッグをしようとしたら端末を認識しない。
adb kill-server をしても駄目。

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まあこのエラーメッセージの感じ、adbプロセスがusbを向いていないんだろう・・・と推測。

適当にgrepをかけたら大量に生きていたので、プロセス番号が違うけどとりあえず上からkillしてみよう・・・とすると、
一個目を殺したらVysorが起動。つまりはそのまま認知するようになった。(一応エラーで出てたプロセス番号は一番下のものだったんだけど・・・)

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プロセス数に数があるんだろうか? ならstart-server成功しないで欲しいなぁ・・・

メモ

usb接続に設定されたadbプロセスを調べる方法を見つける

ベルギーで食べたCarbonnades flamandes à la Chimayを再現する

今年の11月頭にベルギー旅行へ行き、以下のお店へ行ってきた。

www.tripadvisor.jp

B級グルメっぽい感じで、最高に美味しかった。ちなみにカードは使えず、メインが15~20ユーロ、酒ガブガブ飲んで一人辺り50ユーロとかだった。
滞在中に2夜連続突撃し、自分は2夜連続でソーセージを食べたのだけれど、友人の頼んだ Carbonnades flamandes à la Chimay(シメイビールの牛肉煮込み) も中々美味しかったので再現してみようとした。

Chimay、としか書いてなかったのでどの銘柄か分からないが、王道のシメイ・ブルーは使っているだろう。
カシスのような果物由来の香りがあったので、ルージュも使ってるのかな・・・と思ったけどメニューにはシメイ・ブルーしかなかった。
ブラウンシュガーもなかったし、面白がって似非Sirop de Liegeを作って果物の甘みと酸味を足してみることにした。

材料

材料名 分量 備考(サイズ等)
牛肉角切り 700g 4cm角程度
玉ねぎ 2個 大玉
シメイ・ブルー 3本 330ml/本
ヒューガルデン・ホワイト 1本 330ml/本
バター 30g + 20g 内訳 : 玉ねぎ炒める用 + 牛肉にまぶす用
小麦粉 大さじ3杯 薄力粉
ローリエ 2枚 マイバスで買いました
ブイヨン 1欠片 コンソメでもOK
塩・こしょう 適量 胡椒は粗挽きよりパウダーがいいです
りんごジュース 80ml 100%のもの。似非Sirop de Liege用
オレンジ・マーマレードジャム 大さじ 1/2 似非Sirop de Liege用

前準備

  • シメイ・ブルー は冷蔵庫で冷やしておく。
  • 牛肉 は常温で15分ほど放置しておく。
  • ヒューガルデン・ホワイト を開け、飲み始める。

準備

  1. 牛肉 に塩・こしょうを適度にして、軽く揉み、常温で放置。
  2. 玉ねぎ を2個とも縦に切り、繊維を断つように4~5mm程度の厚さでスライス。
  3. 前項のスライスした玉ねぎ をレンジでチンする

調理

1. スライスされた玉ねぎを炒める

フライパンにバター30gを入れ、準備3の玉ねぎを強火で炒める。
レンジでチンしたときに出た水分が半分ほどまでに減ったら次へ。

2. 牛肉を追加して蒸し焼きにする

準備1の牛肉 全体に小麦粉をまぶす。調理1 のフライパンに 準備1の牛肉 を追加し、混ぜ合わせる。
蓋をして、弱火よりの中火で15分ほど蒸し焼きにする。下記の写真のようになればOK。

3. シメイ・ブルーとローリエを入れて煮込む

シメイ・ブルー2本すべて入れ、ローリエ2枚を半分に折って入れる。蓋をして弱火よりの中火でコトコト1時間煮込む。
40分ほど経過したら次の手順をスタート。

4. 似非Sirop de Liege用を作る

小鍋に りんごジュース80mlオレンジジャム大さじ 1/2を入れて弱火よりの中火で水分を飛ばしていく。
大きさにもよるが、小鍋は傾けた方がよい。果物のカラメル的な感じなので、絶対になめない方がいい。大事なことなので二度言うが、絶対なめない方がいい。

5. 味を整える

似非Sirop de Liege を入れる。カラメルと同等なので、小鍋にスープを入れたら速攻で蓋をして伸ばす。蓋をしないと死ぬ。なお冷めると半端なく溶かしづらい。
ブイヨンも突っ込む。

この先、煮込みで水分を飛ばしていくので、少し薄いかな・・・という感覚が良い。圧力鍋の場合はちょうどいいくらいの味で。

塩加減 : 大体塩は足りないので、足す。
甘み : 特に足す必要はないが、足すならブラウンシュガー辺りがいいはず(知らない)。玉ねぎの甘みが出て来るのでいらないと思う。
スパイシーさ : 欲しいならブラックペッパーのホールを入れるといい。

6. 煮込む

ローリエは取る。蓋はせず、弱火でコトコト3時間ほど煮込む。水かさは半分を切るくらいになる。
圧力鍋の場合は低い方の圧力で1時間ほど圧力をかける。水かさはそこまで減らないので、圧が抜けたら30分くらい超弱火で水分を飛ばすとよい。

7. 味を再度整える

ここで塩加減が強かったり、甘みが強いと、ビールを足して煮込み直すなど難しい。

8. 完成

付け合せのフリットやマッシュポテトを添えて食べる。煮込んでる間に作りましょう。
バケットも美味しいけど、やっぱりフリットだと思う。

ごちそうさまでした。再現率は60%くらいだったけどまあいいんです。
次はシメイ・ルージュ入れて、あとブラックペッパーのホールを入れて煮込んでみよう。

付け合せの調理

フリット

材料名 分量 備考(サイズ等)
じゃがいも 2個 男爵いも
大量 適当
少々 粗塩

二度揚げで仕上げましょう。マヨネーズで食べると美味しいけど、この料理にはいらない。

マッシュポテト

材料名 分量 備考(サイズ等)
じゃがいも 2個 メイクイーン
バター 30g
牛乳 10ml 成分無調整
マヨネーズ 大さじ1杯 酸味少なめのものが良い
少々

ねっとり、しっとり系のマッシュポテトが最高に合う。

Hoegaarden White

Beer Advent Calendar 2016 - Adventar 23日目

今日の晩酌はベルギービールの中でも(色々あったことも)有名なHoegaarden White。

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先日ベルギー旅行に行ったときにも飲んだんですが、聞いていた通りヒューガルデンというよりフーハールデンみたいな発音でした(注文はヒューガルデンで通りましたが)

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王道というだけあって、コリアンダーオレンジピールの香りがいいですね。 ベルギービールの中では良心的なアルコール度数で、4.9%です。 日本でも簡単に手に入るので最高です。

Celis Whiteを作っているCelisが元々の製造者ですが、Breweryの火災に起因する経営難で、色々あって現在は別のビール会社が製造しています。 しかも製造者本人であるCelisが「かつての味じゃなくなった」みたいな発言をしているんですが、元々のHoegaardenの味自体を知らないので、飲んでみたかったなぁ。羨ましい。

変な話ィ

SHIROBAKO Advent Calendar 2016 - Adventar 21日目。

「変な話ィ」という接頭辞でイライラさせてくれる茶沢信輔さん。

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さらには勝手な発言で周りを巻き込み、責任転嫁、武蔵野アニメーション陣を「三下」よばわりする正真正銘のドクズです。

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うん、この角度がなかなかうざい。

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さて今回、大体その「うざさ」から批判される茶沢さんですが、彼のいいところを書いていこうと思います。

茶沢のいいところ

まとめ

編集のお仕事はこちら

おまけ

更新し忘れて、ないです

12kg

12kgは1歳男児、2歳女児の平均と同じくらいだそうです。

この3ヶ月ちょっとで12kg落とすことに成功したので、つまり僕は1歳男児 or 2歳女児を産んだということになります。 すごい。

大学入ってからの体重推移が激しすぎて、いつか身体を壊すのでは・・・?

年月 身長 体重 備考
2010/4 184cm 93kg デブ
2013/12 187cm 115kg クソデブ
2014/4 187cm 86kg デブ
2015/3 187cm 89kg デブ
2016/3 188cm 95kg クソデブ
2016/9 188cm 102kg クソデブ
2016/12 188cm 89kg デブ

※「階段を10段あがって息が切れないのがデブ、息が切れるのがクソデブ」です

新卒から見た、宮森あおいに見る責任感とマネジメント

この記事は SHIROBAKO Advent Calendar 2016 4日目です。 ハードルがどんどん上がってきているので、一回休み的な形で見ていただけるとありがたいです。

僕は武蔵野アニメーションの制作進行を務めるおいちゃんこと宮森あおいについて書きたいと思います。

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※ 画像出展 キャラクター|TVアニメ「SHIROBAKO」公式サイト

宮森は新卒で武蔵野アニメーションに入り、1話時点で新卒1年目半年ほど、作中で2年目となり制作デスクを担当、そのまま最終話を迎えます。
経歴としては浅いですが、非常に優秀な制作進行・デスクとしてステークホルダーとの調整・仕事の割り振り・進捗管理等々の仕事をこなしています。

さて 1->2年目という流れの中で、その優秀さを見せつけてくれる宮森の「責任感」と類まれな「マネジメント能力」について、印象的なセリフを抜粋して書きたいと思います。

その前に・・・

序盤に見せる精神的な弱さ

宮森は他のキャラよりも多くの精神的な弱さ、精神的な軸のなさも表現されています。
特に序盤は成長前というところで軽く振り返ってみましょう。

「ドーナツ食べたいっ! ドーナツドーナツ!ドーンといきたいよぉ!」

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1話。かわいい。わかる。

「私は、まだ具体的に何になりたいとか何がしたいとか目標がなくて。私には、何ができるのかなぁ。」

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4話。
自分が仕事をする、していく上での悩みがこの自問自答にも見えるセリフに表れていますね。
しれっと会話相手である絵麻に褒めてもらいたい感じがかわいいです。

「なんだろう・・・私の最終目標って・・・」

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7話。
ひとの最終目標なんて知らないけどかわいいですね。このシーンの前の絵麻の冷たい表情もいいです。

「みんな、夢とかあるんだな。」

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8話。
そうなのかもわからないですが、かわいいなぁ。ハンドルになりたい。

圧倒的成長を遂げる責任感

さて、ここからが本題です。デスクになる直前辺りから一気に精神的に成長します。
まあ最初から仕事っぷりはおかしいと思うのですが、そこらへんは割愛して。

「今回は、最初に監督の考えを聞いておきたいんです。何がやりたいのか、どう作りたいのか。」

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13話。2年目直前にデスクに任命され、そしてチームマネジメントとして最初にとった行動です。

アニメの制作には全く詳しくありませんが、プロダクトを作るという立ち位置で見ると、舵取りをする人の言葉や意識はそのままプロダクトの方向性に反映されます。
舵取り者(ここでは監督)が目指すプロダクトの方向性を把握することこそが、そのプロダクト制作において、そしてその進行を調整する立場として重要であることをありのまま伝えているわけです。
そして「今回は、」という言葉から制作進行のときの反省を活かし、より良いものを作ろうという意志が見て取れます。素晴らしい責任感です。

「ちゃんとコミュニケーション取って欲しいです。瀬川さんたちと。」

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21話。平岡と瀬川さんの間に確執ができ、その仲裁をしたときのシーンです。

平岡の知り合いである磯川から「クリエイターと制作が共有出来る目標を一緒に粘り強く探し続けて落とし所を見つける事が大事なんだと思うね。こっちもクオリティーを大切にしてるかどうかって、ちょっとした事でクリエイターも感じ取れるんだよ。いい作品を作ろうと戦っているのはみんな同じなんだから」という言葉で宮森は吹っ切れます。

第三者から見てもコミュニケーションが取れていないという点、特に瀬川さんと取って欲しいという点、そして暗に瀬川さんたち以外ともコミュニケーションが取れていないという事実をつきつけながら、先に「コミュニケーションを取って欲しい」という想いを伝えるあたり、話術の才能を感じさせますね。
他者への敬意を持ち、正直に気持ちを伝え、そしてプロダクトを完成させるという「全員に共通するゴール」へ一直線で向かっている点が垣間見えます。
同じゴールを持ちながら、チームメンバーで足を引っ張りあい、争うことは非常に無駄な行為ですからやらないように気をつけたいです。

一緒に仕事をする人に対する敬意と信頼

この面に関しては、こんな人にマネジメントされたい・・・という思うくらい良いセリフが多々あります。
その中でも言われたいセリフ、そしてその考え方を真似したいと思える2つを抜粋しました。

「この仕事は杉江さんにしか出来ないと思います。」

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12話。このセリフに出てくる杉江さんはベテラン作画であり、その腕は作中でも高い評価を受けていることが分かります。 そうは言っても「あなたにしか出来ない仕事をお願いしたい」「あなただからこそお願いしたい」という表現を腕が確かな人に、それも普段一緒の仕事場にいる人に伝えることは誰にでもできることでしょうか? またその飾り気のないセリフに宮森の誠実さがよく現れていると思います。
しかもこれが1年目というのはもうマネジメント向きの人間性を備え付け過ぎです。

こんな言葉を貰ってみたいものですね。宮森に「この仕事はデブにしか出来ないと思います。」と言われたらめっちゃ頑張ると思います。

「でも絶対戻せないってことじゃないですから!」

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22話です。
瀬川さんからの信頼を一度失ってしまった宮森。矢野先輩の言葉を受けてのセリフなのですが、見方によっては、信頼を失うことについて宮森が甘く見ているのではないかと先輩から釘を差されたとも言えるでしょう。
このセリフですが、その精神力もさることながら、瀬川さんの指摘が「感情」ではなく「仕事とその責任感」から来たものであることを理解していないとこの発言は出ません。
まあ太郎が喋っていたら「図々しい」と評されるのかもしれませんし、僕は思いますが。

余談ですが、このセリフでググるとヨリを戻したい人達の投稿がいっぱいでてくるので検索しない方がいいと思います。

先輩としての一面

2年目に入り後輩が入ってきたときの宮森。いい先輩になっています。
来年はこんなメンターになりたいですね、といいたいんですが当分機会がなさそうなので心の内に秘めておきます。

「新人の制作も入ったんです。裏道覚えたらどんどん間違った方法に頼るように・・・」

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16話。「融通きかねえな新人は。原画進めておいて、作監作業で直せばいいだろ。これもぷるんぷるんするぞ」という平岡のセリフに対する返しです。

仕事・プロダクトに対する責任感や先輩としての責任感を見ることができますね。
宮森は目の前の仕事だけではなくその先を見ていて、間違った方法に頼ったとき将来的に評価等含めて困るのはまずその人、そしてその悪影響は波及し、この場合は一緒に働く人(特に作監)へと広がるところまできっちりと視野に入れています。
平岡から見ると柔軟性がないと捉えられている通り、個々人のボーダーが違うという点は当然です。だからこそ、その前提の上でしっかりと意見を主張できる点が素晴らしいですね。

「そのうっかりをちゃんと覚えておいてね。覚えておけば、次の失敗はないから。」

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17話。新人が入ってきて、初歩的なミスをして落ち込んでいるときにしたアドバイスです。

ただの優しさのようにも見えますが、自分に対する言葉のようにも見えますし、またそこから今までの業務姿勢を見ることができます。
自分自身がその姿勢でいなければ、こんな一言は伝えられないでしょう。

まとめ

かわいい。一緒に仕事したい。餌付けしたい。

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おまけ

制作デスクのお仕事についてはこちら。 制作デスクの仕事 | P.A.WORKS Blog